股関節痛

股関節痛とは特に女性に多い病気と言われています。

更年期障害などの体の老化現象が始まる４０歳ぐらいから、痛みやしびれを訴える人が多くなります。

足の付け根の部分が、仕事や家事などの日常生活に支障が出るぐらい痛くなる関節痛です。

痛みがひどいと、歩行が困難になる場合もあります。

長時間立ちっぱなしの足の使い過ぎ、急激な運動、急激に太った時の足の負担によるものなどと、理由はさまざまです。

また、幼少期の股関節脱臼、股関節の形成不全などが理由に起こることもあります。

今回は股関節痛がなぜ起こるのかの原因と、治療法についてクローズアップしていきたいと思います。

股関節痛の初期症状は足の付け根や足のももの部分が痛みがあったり、違和感があったりすることから起こります。

初めのうちは、筋肉痛か何かかなと我慢できるぐらいの痛みなので、さほど症状が気にならないかもしれません。

そのまま放っておくと、ズキズキとした継続する痛みに変わり、生活していても、寝ていても極度の痛みを感じるようになります。

足のしびれや痛みの度合いによっては、階段の上り下りや乗り物に乗車する場合も、手すりや何かに掴まる必要が出てきてしまいます。

股関節痛の１番多い原因は、加齢による変形性股関節症だと言われています。

年齢がいくと、関節を守ってくれる働きをしている軟骨がすり減り、軟骨の下にある骨同士が摩擦を起こし、痛みが発症する仕組みです。

また、幼少期の股関節脱臼、股関節の形成不全の股の関節障害により引き起こす場合もあります。

その他の原因としては、持病の治療などでステロイドを服用している場合、アルコールを大量摂取している場合などが挙げられます。

日常生活の中では、長時間の立ち仕事に従事している場合、過度な運動を行った場合、過食による体重増加などもあります。

股関節痛の原因自体は、人それぞれありますが、決定打になるものはありません。

股関節痛には大きく４つの治療方法があります。

1 運動療法

運動によって股関節の筋肉を強化し、負担を減らす方法です。

ストレッチ運動や筋トレ、ウォーキング、プールでの歩行運動などがそれに当たります。

急激な体重増加が原因の場合は、食事療法と組み合わせてダイエットを行うこともあります。

理学療法士などの専門家の指導の下、リハビリテーションを行って時間をかけて徐々に治していく方法もあります。

2 温熱療法

痛みがひどい部分を温め、炎症を軽くして痛みを抑制します。

お風呂の湯舟に浸かった時に体がほぐれるように、体を温めると筋肉や関節がほぐれて、痛みを感じることなく動かせます。

3 薬物療法

消炎鎮痛薬を服用し、炎症を抑え、痛みを軽減する方法や、股に直接ヒアルロン酸を注射する方法が多くとられます。

4 器具療法

杖やギブスのような医療系の装着具をつけ、股関節の負担を軽減する方法です。